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清水 峰生の
平成峰生記タイトル

kakko1第14回 いい音を出そう '02.11.23kakko2

ウクレレのレッスンを行っている者として、何に気をつけているかというと「いかにいい音をだせるようにするか」という事に尽きる。
 私の場合、ウクレレを弾きながら歌を歌うことを生業としてきたから、レッスンは「ウクレレを弾きながら歌える」ことになる。 ゴールは、「聞いて心地よくなる」こと。
 自分だけではない。聞いてくれる人も気持ちが良くなることが大前提だ。

 ところが、「弾きながら歌う」というのは、簡単そうで実は難しい。
 弾く方に集中すると歌がおろそかになり、歌を気にすると弾く方がだめになってしまう。 歌と演奏がマッチングするためには、両方共、”テンポとリズムにのる”ことが必要だが、これは、おいそれとすぐにできるものではない。トレーニングあるのみだ。
 ただ、トレーニング法も人によって違い、いかにその人に合ったトレーニング法を見つけ、アドバイスをしていくかが、講師の役どころになる。
 私の場合、生徒さんの資質を見極めながら、ウクレレの演奏を重点的に教える時もあれば、「歌う」ことから入る時もある。 どちらにしても基本はテンポとリズムを体で覚えることだ。mineo logo ukulele

 「テンポとリズムをキープする」というのは、とても大事なポイントだ。自分ができるところは歌と演奏が早くなり、ちょっと苦手なところになると逆に遅くなる。これは聞いていて気持ちが非常によろしくない。テンポは一定に、そしてリズムにのって演奏し、歌わない限り、「聞いて心地よくなる」ことは無い。

 私は家などで練習する際にはリズムマシン付の電子キーボードを利用することを薦めている。使うのはリズム機能だが、今や安い電子キーボードに結構なリズム機能がついているので、これで充分だ。テンポも変えられるから自分が余裕をもって歌い・演奏できるテンポからスタートすればいい。
 「リズムを正確に」「テンポを正確に」「ビートを体で覚える」これが基本中の基本。

 合わせて、私が教えるのは、「曲にあった弾き方」だ。
 曲にはその楽曲の良さを最大限に引き出す「弾き方」と「歌い方」がある。ただ弾いているだけ、歌うだけではダメ。 ストロークもビートやリズムによって異なるし、スローに弾く・パワフルに弾くことで、曲がもつ情緒は全く変わってくる。
 ちなみに今のポップスは、エイトビートが基本なので、このリズムならではのノリをマスターすれば、たいていの曲はいい感じに仕上がる。

 私は「いい音」を構成する要素とは、「メロディ」「ハーモニー」「リズム」だと思っている。 「メロディ」は音程だが、音と音とのボリュームとバランスの感覚が重要だ。 「ハーモニー」はコードのバランスをうまくとること。4本の弦から奏でられる音をいかにうまく出すか、(つまりはコードをしっかりと押さえること)、「リズム」はハーモニーとコードから来るスウィング感だといえる。

 私から言わせれば、TVの音楽番組からも「いい音」は、なかなか聞こえてこなくなった。 しかし、「いい音」はトレーニングを積み、曲の持つ情緒を理解することで必ず出せる。 「いい音」は聞く人の心を和ませ、心地よくしてくれるものだ。
 ぜひこの素晴らしさをご自身のものにしていただければと思う。

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