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清水 峰生の
平成峰生記タイトル

kakko1第15回 ウクレレだから・・・ '03.1.20kakko2

日本におけるフラダンスのレベルは相当高いところまで来ていると思うのだが、ウクレレについてはフラに比べて、レベルの上がり具合が鈍いように思われる。
一昔前に比べれば、ウクレレに親しむ層は、随分と増えてきている。縦軸をレベル、横軸を愛好者の数とすると、ピラミッドのような美しい三角形のような形になるべきなのだが、まだまだそのような形にはなっていないように思われる。

Mineo in "Hawaiian"なぜだろうか。一つにはウクレレという楽器の地位の低さがあるだろう。ウクレレは“ハワイアンの伴奏楽器”というイメージが非常に強かったし、楽器屋でもピアノやバイオリンと違って、長い間、「おもちゃ」扱いされてきた。
しかし、ハーブ・オオタ氏が独自のソロ演奏でウクレレによるジャズやスタンダードの世界を切り開き、ウクレレそのものも、素晴らしいウクレレが様々なメーカーから出てきているし、楽器としての地位も向上してきている。ウクレレそのものやウクレレ音楽に対する評価やイメージは変わりつつある。

問題はウクレレを弾く側にあるのではないだろうか。ウクレレは他の楽器に比べると簡単に始められる大変敷居の低い楽器だ。適当にコードをしゃかしゃか弾いていても、何となくできてしまう。しかし、それだけに満足してしまうと、いいかげんで適当な演奏で終わってしまう。「簡単」と「適当」とは全く違うものだ。

軽い気持ちで始められるのはいいのだが、ずっと自己流の演奏で、難しいところや苦手なところを避けたり、ごまかしたりして弾く。これでは演奏のレベルは向上しない。自分だけが気持ちよくなるのではなく、聞いている人も気持ちよくなる。それが音楽というものだ。「ウクレレだから、これくらいでいいや」という気持ちで弾いている人が少なからずいるのではないだろうか。

これは非常に勿体無い話だと思う。ウクレレを弾く楽しさを知ったなら、そこからどんどん演奏方法や歌い方を学んでいき、上達してもらいたい。ウクレレスクールやサークルも世の中に数多くあるし、教則本や教則ビデオ、インターネットによる情報提供など、今は、上達するキッカケを生む環境が豊富にある。

昨年はキワヤ商会さんが第1回となる「ウクレレ・コンテスト」※を開催し、日本全国からウクレレ愛好家が技を競うなど、ウクレレ演奏の技術底上げとなるようなイベントも開催された。ハワイアンに限らず、ジャンルを越えてウクレレで音楽表現に挑戦する内外のアーティストも登場してきている。

ウクレレが好きでポロポロ弾いている方は、「レッスンを受けたりサークルに入るほどじゃない。だってウクレレだから」なんて思わずに、ぜひ、「音楽をする楽しさ」を深く追求してもらえればと思います。

第一回Famousウクレレコンテスト 2002年11月4日に東京都・台東区で開催。

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