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清水 峰生の
平成峰生記タイトル

kakko1第16回 日本の「ハワイリゾート」に行ってみよう '03.4.24kakko2

世の中は相変わらず暗いニュースが続いている。 中近東で起こっている局地的な戦争や香港で発生した新型肺炎「SARS」は国外旅行に暗い影を落としているし、日本国内も不況による閉塞感から抜け出すことが出来ず、大型レジャー産業もシーガイアの身売りやハウステンボスの倒産と暗い話が多い。ただ、全ての国内のレジャー産業がダメになっているかと言うと必ずしもそうではない。むしろこの不況の中、逆に動員数を上げているところがある。一つは「東京ディズニーリゾート」、もう一つは「スパ・リゾートハワイアンズ」(福島県・いわき市)である。

Wonder Big Dome「スパ・リゾートハワイアンズ」はその前身である「常磐ハワイアンセンター」のオープンから36年を数えるが、昨年の12月に単月での有料入場者数が過去最高を記録した。立地条件に必ずしも恵まれたとは言えない東北の地にあるリゾート施設が、この不況時に成し遂げた快挙だといえる。 私はその創業に近い時期から「スパ・リゾートハワイアンズ」にハワイアンのシンガーとして、ハワイアンズで踊り・歌うダンサーを育成する講師として関わってきているが、今回は「スパ・リゾートハワイアンズ」について触れてみたい。

「スパ・リゾートハワイアンズ」を運営する常磐興産株式会社は元々、石炭の採掘会社であった。石炭業から観光業への大転換を図ったのが昭和41年。石油に押され、かげりが見えた石炭に危機感を感じ、新たな事業の立ち上げを会社は考えなければならなかった。 いろいろな国を視察し、最終的に温泉熱を利用して「東北にハワイを作り出す」という事を会社は考えだす。テーマパークの走りと言っていいだろう。

当時、石炭を採掘すると温泉が吹き出て、石炭1トン掘るのに40トンも温水を汲み上げなければならなかったが、この厄介者を逆手にとって利用することを考えた。また、今もハワイアンズのシンボル的な存在である「ワンダービッグドーム」(写真上参照)は柱を1本も使わない工法を用いているが、これは石炭を備蓄しておくための貯蔵庫建築技術がベースとなっている。

Supa Resort Hawaiians2こうして「常磐ハワイアンセンター」は誕生した。 既存の資源と持っている技術を観光業に転換し、顧客の飽きが来ないように「熱帯植物園」や「露天岩風呂・ナイアガラ」「黄金風呂」と新企画を打ち出し、次々と設備投資を行っていった。それらの施設も今では殆どが別のモノに生まれ変わっている。「会社がなくなれば、この地で暮らしていくことができない」という危機感が常にあったのだと思う。顧客の好みや時代の要請に敏感に反応し、いち早く対応するというサービス重視の企業風土が出来上がっていった。

「常磐ハワイアンセンター」は常に施設の新陳代謝を図っていくが、根幹である「ハワイ」というコンセプトは大切にしてきた。ハワイアンセンターには欠かせない「フラ&ポリネシアンショー」は創業以来続いている。優秀なダンサーを育てる為の音楽学校『常磐音楽舞踊学院』も早くから設立された。私もこの学院の音楽講師として、ダンサーの育成のお手伝いを担うことになった。今でこそハードとソフトの両立は当たり前であるが、当時からその点をしっかりと自前で押さえていたのは、特筆すべきことだと思う。

こう書いていると順風満帆な歴史を綴っているように見えるが、大きな危機にも直面している。1970年には親会社であった常磐炭鉱の吸収合併により、炭坑の負債を抱えたところにオイルショックで石油価格が高騰。コスト削減で設備投資を見送る我慢の日々が続いた。90年、「スパ・リゾートハワイアンズ」として新しいスタートを切った時には「バブル崩壊」の波で、社員旅行などの団体客が激減し、売り上げは急降下した。しかしながら、損益数値管理を徹底し、問題点を明らかにし、戦略を立て直しながら進めていくことで、再び上向きへと転じていった。

Supa Resort Hawaiians3現在、「スパ・リゾートハワイアンズ」はハワイをイメージした「ウオーターパーク」、南ヨーロッパをイメージした「スプリングパーク」、江戸情話「与一」、ヘルシー&ビューティーがテーマの「ウィルポート」、野外スペースに15もの温泉施設を持つ「スパガーデンパレオ」と様々な年齢層が楽しめるスパ・リゾートとして他の追随を許していない。
場所柄、東北・温泉ということから、田舎くさい、垢抜けないイメージをいまだ持たれているようだが、一度訪れれば、そのイメージが一掃されることかと思う。サービス・価格・食事・施設のどれをとっても満足いただけるだろう。東京・埼玉より無料送迎バスも出ており、平日ならJRの運賃以下で1泊2食付という格安プランを組むこともできる。インターネットで予約すれば割引も受けられる。

ある意味、ハワイ以上に日本人があこがれる「ハワイ」が「スパ・リゾートハワイアンズ」にあると言っても過言ではないだろう。安全面やお金の面で海外旅行を控えているなら、国内でリーズナブルに楽しく日本のハワイを体感してみたらどうだろうか。暗くなりがちな世の中だからこそ、ぜひ「スパ・リゾートハワイアンズ」に行って明るく元気になってもらえればと思います。go to Suparesort Hawaiians! 私の生徒たちも皆様に素晴らしい歌と踊りをステージで披露してくれることでしょう。
(バナーをクリックすると「スパ・リゾートハワイアンズ」のWebサイトが表示されます)



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