Collector's Ukulele Series-1・Favilla Ukulele |
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The Favilla Guitar Co.は1890年にイタリアからの移民John and Joseph Favillaによって、ニューヨーク州ブルックリンに創立され、ギター、ウクレレの製作を始めます。 40年後期から50年後期には、バリトンウクレレの製作も始めますが、60年後期からのコスト上昇に押され1973年に工場を閉鎖する結果に至ります。 ファヴィラの楽器の特徴は、ファヴィラのクレスト(家紋)がロゴとして使われ楽器のヘッドに刻まれています。 |
| ソプラノウクレレ以外にTear-shape ukulele(日本の古典楽器のビワに似た形)も有名で、青、黒、白、等の色付きのウクレレが現在も残っています。 |
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さて楽器としての完成度ですが当時マーティンを買えない人が好んで弾いたそうで一般的に、マーティンに近いウクレレと云われております。 細かい所にはあまり手を掛けていないので安く販売する事が出来たのでしょうが、しっかりした作りで、“硬い音”と云った印象です。 高い物でなかった為か、粗末に扱われた物が多い様でコンディション良好で残っている物は、決して多くない様です。 個人的見解ですが、1年程前に販売が開始されたマーティンのStyle-S-O(メキシコ製)よりお薦めです。 演奏用のウクレレとして、コレクションの中に加えてみてはいかがでしょうか。 (2001.March) |