第9回 Hodson Ukulele( Duke and Django Uke) |
前回は、日本のビルダーの倉知ウクレレを紹介しました。 今回は昔からウクレレが親しまれている英国のビルダーのウクレレを紹介します。![]() その昔、英国でウクレレといえば、一般的にはバンジョーユークの事を言いました。英国には1920年中期から50年初期頃まで大活躍したGeorge Formbyというイギリス人なら誰でも知っているバンジョーレレ(バンジョーユーク)を演奏するエンターテイナーがいました。 演奏技術だけではなく、コメディーを含めた音楽活動は、当時の英国では大人気。彼の弾く楽器が一般的にウクレレとして世間に知られて行きました。(You Tubeに動画資料があります) ![]() ![]() ![]() さて前置きはこれくらいにして前へ進みましょう。 英国のビルダーと言えば、以前このコラムでも紹介しましたPete Howlettをはじめ、(現在は英国Walus地方でUK Ukeブランドを製作。その他セミハローボディーのエレクトリックウクレレUklecticも彼の作品) Phil Davidson (Davidson Instruments), Stuart Longridge (Longridge Ukuleles),David J. Hodson (Hodson Jazz Guitars), Michael J. Kingなどが良く知られています。 ![]() ![]() ![]() 彼との出会いは2003年。と言っても実際に会った訳ではありませんが。当時、Maccaferri - Selmer ジャズギタースタイルのウクレレのビルダーを探していました。 ![]() 彼の作るギターは、その世界では良く知られており、たどり着くまであまり時間はかかりませんでしたが、製作依頼を受け入れてもらうのに一年以上。 ![]() 他のビルダーもそうですが、一人で作っているため年間に作れる数が決まっている上、 コンサートサイズのウクレレ製作にはまったく乗り気でなかった訳です。やっと依頼を受け入れてもらったものの、スペック(仕様)の打ち合わせに半年。そして完成までに1年半。 ![]() ![]() アメリカのビルダーにもよくある傾向ですが、日本のビルダーと比較すると、細部の仕事が若干、丁寧さに欠けているとも言えるのですが、演奏に支障がある訳でもなく、気にしない事にしています。 個人的には大変お気に入りです。 |
![]() Django Uke (写真右:カッターウェイタイプ) ヨーロピアンスプルース:トップ、ホンデュランマホガニー:ネック、 サントスローズウッド:バック&サイド ボディーが厚く大きい分、それは良くなります。 ![]() ヨーロピアンスプルース:トップ、カーリーメープル:ネック、サントスローズウッド:バック&サイド ネックがとても細く、手の小さな人や女性向きです。これもちょっとギターっぽい音色。 最近久しぶりに連絡をしてみたのですが、この2本のウクレレの後は、The Dukeやマカフェリースタイルバリトーンを数本作っただけで、もっぱらギターの製作に忙しく、 ウクレレを手がける時間が全く無いないそうです。 また3年待ちかな? ![]() 日本には何でもあるなぁ〜と感心したのですが、東京浅草の老舗ウクレレショップにThe Dukeがあります。(2008年9月現在)近くに行かれた時に是非弾いてみて下さい。 ![]() あなたがお持ちのウクレレ達と違った魅力を感じて頂けるでしょう。(Sep 2008) |
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