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華麗なるビンテージ・ミュージックスコアの世界

1910年以降、ウクレレの人気が高まるに従ってウクレレ用の楽譜が数多く販売される様になります。80年も90年も昔に印刷された、紙で出来た楽譜がとても良い状態で残っているのを見るとアメリカはすごいなーと思う事があります。

コレクターに人気の高い物はやはりタイトルにUkuleleの文字が入っている物やウクレレの絵が表紙に入っている物です。ヒット曲の楽譜には、その曲を演奏した各ミュージシャンの写真が表紙に入った物がありますが、これは写真の入っていない楽譜より、貴重度が低くなります。（もちろん楽譜の中には、初版からミュージシャンの写真が入った物があるので、それはその貴重度があります。）折り目や破れ、汚れのない物がより価値があります。

ほとんどの楽譜に当時の所有者がインクで自分の名前を書いたり販売した楽器店のスタンプが押してあったりしますがこれに関してはコレクターの間でも、あまり欠点としていません。
と云った事を参考にしていただいて、楽譜を集めましょう！！
コレクター貴重度を１から１０で採点してみます。

Silent Ukulele(1942)
作詞:Harry Owens
作曲：同上
出版：Royal Music Publisher
貴重度10
曲名、カバーアートとタイトルで言うことなしの貴重度１０！
実際入手が非常に困難な楽譜です。
作詞、作曲はRoyal Hawaiiansを率いたハリー・オーウェン（ Harry Owens ）です。ご存知だと思いますが、数知れない程の名曲、ヒット曲を残しております。１９５０年台には女性ハワイアンシンガー：ヒロ・ハッティ（Hilo Hattie）と本土・ハリウッドで企画されたテレビのレギュラー番組を持ちハワイブームの一役を担います。

このシートミュージックのカバー中央にHarry Owens, Hilo Hattieの直筆のサインがあります。
曲の中にタイトルであるSilent Ukuleleという歌詞が何度も出て来ます。 Cチューニング、ウクレレコード付き。カバーアートはLasalleというアーテストにより描かれているのですが、Harry Owensの楽譜集「Harry Owen's Hawaiian Melodies 」(1944)のカバーにも採用されています。

Ukulele Baby (1925)
作詞： Jack Meskill & Ed Rose
作曲： Al Sherman & Marty Bloom
出版： Jack Mills Inc..
貴重度８．５
このタイトルは、別のカバーアートで２００２年頃に紹介致しました。
今回の楽譜のカバーアートは当時数多くの楽譜を手がけているStarmerというアーティストです。
左手が描かれているのですが、フレットボード上に３本、下に２本。
親指を使うテクニック？？チューニングは1-C, 2-G, 3-Eb, 4-Bb 変ホ長調の曲です。歌詞は、彼女がウクレレを買ってからは、ウクレレに夢中になってしまい振り向いてもらえなくなったといったストーリーで、ウクレレに彼女を奪われた男がウクレレベィビーに歌う歌です。