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Lucy's ukuleleのコレクションウクレレをご紹介

Collector's Ukulele  Series-2 Le domino ukulele

domino uke neck
「Le domino Ukulele」、このウクレレを例に1920年代から50年中期まで低価格ウクレレの量産を行い、普及に貢献したイリノイ州、シカゴの「ウクレレ コネクション」(ウクレレメーカー)のルーツを探ってみます。

バンジョーユークはRegal、ウクレレの方はJRS Co.になっていますが低価格のウクレレのルーツは、Lyon & Healy 社にさかのぼります。

Lyon & Healy社は、ボストンを本拠地とする大手楽器小売店Oliver Ditson社のシカゴ支店として1864年に設立され活動を始めます。

domino ukulele1
そして1883年には Washburn ブランドを立ち上げ、独自に製造卸業に参入します。1915年にはKumalae社のウクレレがパナマパシフィックエキスポで金賞を受賞したのに便乗し、翌年1916年には、Kumalale, Nunes,のウクレレを取り扱い商品に組み込み、また低価格のウクレレ製造販売を始めウクレレの一般化に一役かいます。

1920年初期にはファンシーモデルである、ベル形ウクレレ、丸みを帯びた三角形ウクレレなども発売。
ところが20年後期に、“将来性のあるのは製造卸業ではなく小売業である。” と経営方針を変更。
Washburn ブランドの商品製造販権をJ.R.Stewart Co.に販売しました。

J.R Stewart Co.はやはりシカゴを拠点とするメーカーで20年中期にDominoをデザインしたウクレレの販売で成功しておりましたが、Washburnブランドを購入する前後がら、新しい工場に多額の資金を投資し、1929年の暮れ近くに起こった、株の暴落、そして大不況により会社を売りに出す結果となります。

サウンドホール廻りにご注目

サイドにドミノのデザイン


J.R. Stewart Co. を購入したのはやはりシカゴの大手卸業者Tonk Bros.ですが、Tonk BrothersはWashburnブランドのみを残しStewart とDominoの商標をシカゴの大手メーカーであるRegal社に転売しました。

Regal社は1908年の設立以来、低価格の楽器を多く製造販売しており、ウクレレもその一つです。
特に20年代にはキャラクターのデザインがされたウクレレやステンシル(図柄の型板を使って印刷)で絵柄があるウクレレの数多くを生産しております。そして1954年に工場とそのブランドをHarmony社に販売します。

30年後期から、このシカゴウクレレファミリーはそれぞれが競争相手のウクレレを生産しております。
まったく同じウクレレでありながら、ブランド名だけが違うウクレレが数多く残っています。(たとえば、Regal, Harmony, Richter, Silvertone, Supertone,その他多数。)

当時$2.00から$3.00で販売されていた、これらのウクレレは楽器としての完成度は高くありませんが、今ではコレクターウクレレとして、貴重な価値を持っています。

(2001.April)




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