Collector's Ukulele Series-5 Johnny Marvin Professional Tenor Ukulele
|
||||
![]() ![]() Johnny Marvin (ジョニー マービン) ![]() ![]() 1897年オクラホマ州生まれ、1944年に他界。 The Ukulele Aceのニックネームを持ち、20年代には人気バンドのボーカルとして活躍するかたわら、ラジオステーションで"The Lonesome Singer of the Air."と名乗りパーソナリティーを務め人気を高めます。そして、1927年にレコーディングを行った"The 12th Street Rag"で彼のウクレレ演奏技術の高さが知られる様になりますす。 ![]() 30年代には、当時の人気歌手※Gene Autryの映画のテーマソング等、約80曲を手がけ、また当時在籍していたColumbia Recordsから "Breezin Along with the Breeze"をリリース、トップセールスを獲得。このサイトのSheet Musicの第2回目に紹介した" Oh How She Could Play the Ukulele"も彼によって演奏されていました。 ![]() 今回紹介するウクレレは、Harmony社が20年代の終わりに生産したJohnny Marvin Professional Tenor Ukuleleの特別モデルです。このウクレレは、当時アメリカの一番のヒーローであった※Charles Lindberghを祝って生産されました。また、この特別モデルは、マホガニーバージョンとコアバージョンが生産され、今回はその両方を紹介しますが、コアバージョンはその中でも珍しい物です。 ![]() ![]() ![]()
![]() Tenor Ukuleleと言う物の、実際にはコンサートサイズ、コンサートスケールです。 マホガニーバージョンは、指板にローズウッドが使われている以外、すべてマホガニーで作られており、密度が高く硬い、トラ目が浮き出る部分を本体材料として生産されたものが多くある様です。 (ダークサンバーストフィニッシュ:写真左上「ウクレレボディ全体」をクリックすると拡大写真が表示されます) マホガニーでトラ目の出る材料は大変珍しく、今は手に入れる事も中々難しいと思います。当時のハーモニー社は、こんな貴重な材料もたくさん持っていたようです。 ![]() ![]() ボディーはコア、ネックにマホガニー、指板はローズウッドを使用。 今までに11本のコアバージョンを見ましたが、その内8本は通常のナチュラルフィニッシュでしたが、3本が写真と同じパープルカラーのステイン(染め)フィニッシュでした。どちらかと云うと、ナチュラルカラーの物の方がトラ目がよく出た材料を使用しており、パープルステインフィニッシュ方は少しのトラ目かプレインコアを使用していると言った印象です(写真左をクリックすると拡大写真が表示されます)ナチュラルフィニッシュの物の方が、断然多く生産されたと思われます。 ナチュラルフィニッシュのウクレレは以前手放してしまい、手元にありません。 写真をお見せ出来ないのが残念です。 ![]() ![]() 受ける印象や表現のしかたは、個人の好みにより違うと思いますが、マホガニーの方は、通常のマホガニー製のウクレレの音質。音量はありますが、パンチが効いているとまでは行きません。コアの方は、通常のコア製のウクレレで得られるカリッとしてまとまった音質ではなく、少しまるみをおびた柔らかい音色です。 街の楽器店やヴィンテージショップで見かけたら、是非手に取って弾いてみて下さい。(2004.June) ※Gene Autry - The Singing Cowboy - 1907-1998. ハリウッドのWalk of Fameで、ただ一人5 Stars(5つ星-ラジオ、レコード、映画、テレビ、劇場ショー)を持つ歌手、俳優。 ![]() ※Charles Lindbergh - 1927年にニューヨークとパリの大西洋間をThe Sprits of St. Louis号で最短時間33時間30分、最短直線距離にて飛行。現在航空会社の通常のルートになっている。1974年没。ハワイ・マウイ島のハナで永眠。 |
||||
最新のウクレレコレクションに戻る | ||||
|