第4回 Island Koa Ukuleles |
| Island Koa Ukulelesは1994年にオーナーのピーター・ハウレット(Peter Howlett)によって製作が開始されました。![]() ピートはそれ以前からも楽器の製作を手がけていましたが、アメリカでウクレレ製作の修行を積み、テキサス州でIsland Koa Ukulelsの立ち上げに励みます。 ![]() ![]() 彼の作る伝統的なスタイルに彼独特のデザインを少し加えたソプラノ、コンサートウクレレは英国や米国でも大変高い評価がされてます。 ![]() また伝統的なスタイルのウクレレだけでなく、ハーモニー社のロイスメック、ヴィタユークの復刻版をはじめ、(写真左) 20世紀前半にラーソンブラザーズ(Larson Brothers)によって製作されたDyer style harp guitar, ukuleleからヒントを獲たShark Uke(写真右)も人気のあるウクレレです。(Shark Ukeの生産数は、きわめて少ない) |
![]() ![]() ![]() このツインプカのコンセプトはハワイアンギターでは古くから使われていました。ウクレレにツインプカを取り入れたのは一般的に、サニーDと言われていますが、ピートもまったく同時期にツインプカのコンセプトを取り入れたウクレレを発表しています。最近では数多くのメーカーがツインプカを製作しています。 ![]() ピートによると、そもそもツインプカをウクレレに取り入れた理由は、6弦や8弦ウクレレは張力が強いためサウンドホールがセンターにあるものよりツインプカにした方がボディーの強度が増し、丈夫になると言った結論に達したからだそうです。 ![]() もちろん各メーカーによってそれなりに作りは異なるわけですから、すべてのツインプカのウクレレは丈夫であると言う事ではありません。 ![]() ![]() トップのセンターにストレートにブレイシングをネックまで取り付けることにより補強される設計になっています。 ![]() ”Island Koa”とネーミングされているように、特別に厳選され乾燥したコア材を使っているため軽くてすばらしい響きがします。 半年に5〜6台くらいの生産しかしていませんでしたが、彼の繊細な工法が伝わってきます。 |
昨年2001年8月頃以降、ピーター・ハウレットの活動の消息が見つかりません。Webサイトも閉鎖し、ウクレレ製作を辞めたと、アメリカの仲間から聞きました。このIsland Koa Ukulelesもまた、Honu Ukulele同様、幻のウクレレとなってしまった様です。(2002.August) |
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