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Lucy's ukuleleが注目するウクレレをご紹介

第6回 Ratliff Ukulele

Ratliff Ukulele
回も前回に引き続き、遊び心たっぷりのウクレレを紹介致します。
写真・右のアブストラクトシェープのウクレレは、米国・ミネソタ州在住のDan Ratliff 氏によって昨年の12月に完成した一号機です。
以前から趣味でクラシックギターを製作していたDanがウクレレ製作を思いついたのは2〜3年前。
ウクレレ製作にはクラシックギター製作の様なお決まり事もなく、自由に自分の発想を形に出来る事が魅力だったそうです。
以前はデザインを本職としていた事もあり、ヘッドの形態とボディーの形態などを同 じ形にしている ところなどなかなかのおしゃれ。
Ratliff Ukulele back
Ratliff Ukulele headとは言え、彼の作るウクレレはどの機種(現在3機種を製作)にもクラシックギター作りの基本の数々が要所要所に見られるのが特徴でもあります。
(ネックジョイント、ブレーシング、その他)
このアブストラクトシェープのウクレレのトップはスプルース単板、サイド、バッ ク、ネックは 単板ウェスタンカーリーメープル。 カーリーメープルはヴァイオリンやマンドリンのサイドやバックまたバンジョーの ネックやリゾネーターなどに 使われるとても硬くて密度の高い材質です。トラ目が薄いブルーのステイン(ラッカーフィニッシュ)に浮き出ているのがとても きれいです。
Ratliff Ukulele bottom
材質の関係とネックが若干太めに作られている事から少し重く感じられます。
その関係でしょう、音量はハワイ産のコアウクレレに比べると少し控えめ。
それを補う為でもあり、トップの振動をうまく配分させる為にトップ(裏側)には2本のファンブレーシング(扇型に力木を配置)が施されているのも特徴です。
また甲板のブレーシング(力木)は3本。(マーティンは2本、カマカはセンターブレーシングのみ)もちろんピッチの問題などありません。


Shellele
ちらの写真はShellele。 私達Lucy's ukuleleが名付け親です。 有名なビルダーが作るウクレレに勝るとも劣る様なところは全くないと言って良いほど このウクレレの完成度は高いと思います。 ピッチ、音のバランス(低音、高音の伸び)、音量、その他製作の細部に至る細かい職人技を見る事が出来ます。


Shellele sideこの先もDanが製作するウクレレに彼のデザインの知識が取り入れられるとユニークで弾きやすいウクレレが世の中に増えて行って楽しいですね。

今は日本では知る人も大変少ないと思いますが、2−3年の内には彼の製作したウクレレを持つ人も現れる事でしょう。自由な発想を持ったDan Ratliff氏は期待のウクレレビルダーです。(2004.October)

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