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華麗なるビンテージ・ミュージックスコアの世界

1910年以降、ウクレレの人気が高まるに従ってウクレレ用の楽譜が数多く販売される様になります。80年も90年も昔に印刷された、紙で出来た楽譜がとても良い状態で残っているのを見るとアメリカはすごいなーと思う事があります。

コレクターに人気の高い物はやはりタイトルにUkuleleの文字が入っている物やウクレレの絵が表紙に入っている物です。ヒット曲の楽譜には、その曲を演奏した各ミュージシャンの写真が表紙に入った物がありますが、これは写真の入っていない楽譜より、貴重度が低くなります。（もちろん楽譜の中には、初版からミュージシャンの写真が入った物があるので、それはその貴重度があります。）折り目や破れ、汚れのない物がより価値があります。

ほとんどの楽譜に当時の所有者がインクで自分の名前を書いたり販売した楽器店のスタンプが押してあったりしますがこれに関してはコレクターの間でも、あまり欠点としていません。
と云った事を参考にしていただいて、楽譜を集めましょう！！
コレクター貴重度を１から１０で採点してみます。

Ukulele Blues (1924)
作詞：Claude Lapham, May Singhi Breen & Samuel Kors.
作曲：同上
出版：Edward B. Marks Music Co.
貴重度１０
「Ukulele Blues」カバーアートとタイトルで言うことなしの貴重度１０！！カバーアートは当時大変活躍していたPolitzerと言うアーティスト。作詞、作曲には、やはり当時ヒット曲を無数に残したMay Singhi Breenも一役かっています。

.楽譜に写っている写真にあるバンド名に”Million Dollar Pier ”とあるのですが、これは娯楽施設を併設した遊歩桟橋の名前です。
カリフォルニア州、サンタモニカに1911年6月にオープンし、翌年1912年9月に火災により全焼。日本人の召使達が住む地下の部屋に誰かがタバコを投げ捨てたのが発火の原因。なんと悲しくやるせない出来事でしょう。たった１年３ヶ月だけ存在した西海岸最大のアミューズメントパークでした。バンド名はそれにちなんでつけられたそうです。

“みんなが口ずさんでいる新しいブルースを聞いた事があるかい？”
“Ukulele Blues..奇妙な気分にさせるのさ・・・・・”

Hunika ～A Hawaiian Lullaby～ (1920)
作詞： Fred Fisher & Johnny S. Black
作曲：同上
出版： Fred Fisher Inc.
貴重度８
ウクレレコードが付いた楽譜ではありませんし、名曲と言った訳でもありません。カバーアートを書いたE.L.C. Cromtonと言うアーティストが有名な訳でもないのですが、ただカバーウクレレの絵がポイントです。
１２フレットの指板のないウクレレでＧ７のコードを演奏するのはHunikaでしょうか！？

“Waikikiのコッテージで私を待つ.....”との歌詞から想像するHunikaは
ハワイアンの女性なのですが・・・？.
ウクレレ楽譜コレクター、ハワイアン楽譜コレクターが集める楽譜です。
Hunika...Sweet Hunika, How I love my Hunika... On the beach at Waikiki...,