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ウクレレ見聞録

ウクレレな出来事について記しています。


OzamaUkulele Report Part2 title

2001・11月 ハワイ オアフ島・カネオヘ オザマ・ウクレレ工房

オザマ・ウクレレの工房はホノルルより車で約30分程の街・カネオヘの閑静な住宅街にあります。工房はオザマ氏の自宅の一部を改造したものです。

オザマ・ウクレレは、トロイ・オザマ氏が10年前に休暇でマウイを訪れた時に滞在先で古いマーチンウクレレに出会ったところから始まります。

マーチンの音色に感動したトロイ氏はウクレレの自作を始め、会社勤めをしながらウクレレ製作や木材加工技術を専門学校で学び、技術を習得していきます。

同じく、勤め先の退職を迎えたオザマ氏の父親マイク・オザマ氏もトロイ同様にウクレレの製作技術を学び、父と子のウクレレ製作が始まりました。
Troy and his father
左:マイク・オザマ氏、右:トロイ氏
ukulele making
トロイ氏は専門学校の課程を修了した後も、ラリー・ハングマン氏、ロン・ヤスダ氏、マイク・チョック氏、そしてハワイ島のデヴィッド・カビカ氏等、一流のウクレレ職人よりアドバイスを受け、さらに製作技術の腕に磨きをかけていきます。

そして2000年1月、トロイ氏は勤めていた会社を辞し、ウクレレの製造・販売を本業とします。トロイ氏は、ハワイアン・コアを初めとする良質の木材を入手する独自ルートも開拓し、繊細な製作技術と優れた木材による良質のウクレレを発表していきます。

やがてオザマ・ウクレレはハワイを訪れた日本のウクレレ愛好家の目にとまり、その評判が口コミで広がる中、アキオ楽器(東京・御茶ノ水)がオザマ・ウクレレを取り扱うにまでになりました。
mahogany_ concert_ukuleleside of mahogany_concert_ukefront of mahogany_concert_uke
写真:ハワイ産のキューバンマホガニー材を使用したコンサートウクレレ。パフリングはアバロン貝の細工が施されています。(側面とボディ部の写真をクリックすると拡大写真が表示されます)
curly koa and mahoganymahogany_standard_ukeside of koa_uke
写真:2本写っているウクレレの上がカーリーコアを使用したスタンダードウクレレ(前述のデラックスタイプ)下がハワイ産のキューバンマホガニーを使用したスタンダードウクレレ。両方ともバイディングにエボニー材を使用。(ボディ部の写真をクリックすると拡大写真が表示されます)

オザマ・ウクレレの特徴はその「美しさ」にあります。それは優れた木材の資質を十二分に生かしながら、細部に至るまで、丁寧に製作している点にあるといえるでしょう。父親のマイク・オザマ氏は将棋駒の産地として知られる山形県・天童市のご出身ですが、オザマ・ウクレレにも将棋駒という工芸品を生んだ天童という土地の息吹が根底にあるのかもしれません。

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レポート作成:2002・5/19
トロイ・オザマ(Troy Ozama)氏は2006年3月に逝去されました。ここに深く哀悼の意をささげます。(2006.4.21)




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