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MARTIN 3M EMPLOYEE 5Mバージョン
3M Employee
3M Employee neck
Martin Style-3 Employeeは、ウクレレの生産に携わっていた技術者、職人達がMartinの社員(自分達)の為にデザイン、製作した物で一般の流通にはのせませんでした。
生産数は不明ですが、たくさんは製作されておりません。(1916年から1920年後期頃まで)

基本的には1本、1本、違った特徴を持っています。同じ物が2本とないと云っても良いそうです。一般的には、第7フレットのポジションマークがドットやダイアモンドでなく、蝶ネクタイ
(Bow Tie)物が知られており、写真等で見かける事がありますがこの一般的な物もやはり、それぞれどこか作りか飾りを変えてあるそうです。


写真のEmployeeは中でも非常に珍しく、また資料的価値をも持っています。製造時期は1916年。
STYLE-3の生産開始の2年前。特徴として、指板からヘッドのまわりにまでバインディングが施されておりヘッドストックのオーバーレイにエボニーが使用されています。3M生産開始当初から30年後期まで使われていた3Mの象徴でもあるボトムのオーナメントも付いています。ブリッジはアイボリーが使用されており、一般的に使われているMartinのブリッジではありません。

戦争の為、コア材の入手が困難になる事を認識していたマーティン社は、1941〜1942年に5Kをマホガニー材使用の生産に変更しました。5Mです。42年に生産中止になる前にはより生産コストを下げる為、トリミングをアバロニ貝細工ではなく9層のバインディング、またサウンドホールの周りのパフリングを8層で直径2.5インチの(サウンドホールが大きく見える)物を施したタイプも試作的に生産され現在でも残っている様ですが、残念な事にSTYLE-5のラインはこの時完全に生産ラインからはずされてしまいます。
このEMPLOYEEは5Mの生産を継続する為に、試作的に作られた5Mに似ているとあるコレクターから聞きました。

見ての通り、ポジションマークは5Kと同じです。5Kは1922年まで販売されていないので、トップラインの構想は、すでにこの頃あった訳です。その他の特徴として、テナー、バリトンと同様、ボディ内側ネックジョイントからボトムまで、縦にブレーシング着用されており、Martinのスタンプはボディ内側のネックジョイントの所に入っています。裏板のセンターにはきれいなウッドインレイ、ネックのヒールにも化粧板が施されています。


MARTIN EMPLOYEE STYLE3
3M snow flakes
3M snowflakes neck
Employeeの他に珍しい3Mが2種類あります。
生産初期から30年中期までは、アバロニ貝のダイアモンドポジションマークが典型的な仕様ですが、生産コストを下げる為の試みとして20年後期から30年初期に極、極少数の3Mにアバロニ貝のダイアモンドマーク以外のポジションマークの仕様が試されます。一つは、マザーオブパール貝材、スノーフレークスデザイン(上の左右写真)もう一つのパターンはマザーオブパール貝材のドット(円形)マークです。(写真にはありません)

コスト節約の為の仕様変更は、30年中期から後期にされた様です。マザーオブパールのドットポジションマークが採用され、さらに、ブリッジ横(下)のオーナメントが仕様から外されます。このスタイルで40年代を乗りきりますが、50年の初期から中期に再度仕様が変わり、指板の中央に施されていたセンターストリップのインレイも
外し、シンプルな7つのドットポジションマークのみの仕様となります。

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